Paradise Station

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田舎の駅シリーズ:木次線亀嵩駅
JR木次線亀嵩駅は言わずと知れた蕎麦屋駅で屋号は扇屋。今では全国各地にある「店になった駅」のハシリです。

DSC_0987.jpg駅の全景。小さく平べったい駅舎の隣に建つ石州瓦の立派な家はおそらく蕎麦御殿です。

県道が拡幅された上に駐車スペースも十分。汽車での来客を遥かに凌ぐ数が車でやってくることを物語ります。もちろんこの日のわっちもその一人。

DSC_0984.jpg駅舎のアップ。入り口脇には今でも丸型ポストが立っています。

わっちはいつも車で来ますけど、最初に扇屋を訪ねた時は汽車旅でした。かれこれ20年以上前のことです。

DSC_0969.jpg待合室と出改札口、および蕎麦屋の入り口。磨き上げられた長椅子は出雲横田駅と同様。

奥出雲随一の有名店だけに行列ができることもあるらしく、入り口脇には行列誘導によく使われるパーティションポールが見えます。

DSC_0963.jpg亀嵩駅本屋にして扇屋の店内。

初めて訪ねたとき以来あまり変わりがありません。張り出されたサインの数が大幅に増えている程度。

DSC_0964.jpg店内から座敷越しにホームを見た様子。知らなければこれが駅だとはなかなか気づきにくいです。

しかし「電話」と書かれた鉄の箱はフツーの蕎麦屋に絶対ない設備。いわゆる鉄電です。

DSC_0968.jpg割子3枚。器の色が以前と変わっています。小袋入りの薬味が添えられるのも最近の変化。

この店は時分どきを外しても営業しているので、一風庵や山県そばにフラれた場合でも奥出雲の蕎麦にありつける重宝な存在です。

DSC_0972.jpgホームから備後落合方向を見た様子。

以前は溝の向こう側にも線路があったようです。今は山際に沿って植えられたツツジがこの駅独特の風情を見せています。

DSC_0978.jpg同じく宍道方向。

亀嵩という集落はこの駅からだいぶ離れたところにあり、駅名としては亀嵩口というのが本当のところです。もちろんここまで来たからには亀嵩温泉でひと風呂浴びました。


テーマ:駅の写真 - ジャンル:写真


旧日本鉱業岩美鉱山
鳥取県の東、兵庫県との境に近い山奥に鉱山の遺構がありました。名前は岩美鉱山。

RIMG0084_20160806185928385.jpgこのヤマは非常に歴史が古く、文献に表れた鉱山としては日本最古だといいます。

右の下り坂を行くと鉱山。真っ直ぐ行くと国道9号線の駟馳山バイパス入口付近に達します。

RIMG0085_20160806185933ad6.jpg分かれ道から見た鉱山跡。

廃坑のはずですが打ち捨てられたうらぶれ感はなく、雰囲気的には操業中の鉱山とあまり変わりません。今でも何かやっているようです。

RIMG0088_2016080618593315c.jpg左は坑口へ、右はシックナーなどへ行く道です。

タンクは最近塗装されているし、小屋のスレートも割れたり穴が開いたりしていません。廃坑ならこうした施設はサビサビでボロボロのはずなので、やはり今でも動いているようです。

RIMG0091.jpgシックナー付近。見るからに最近作られた歩み板や手すりなど廃坑どころか現役鉱山にしか見えません。

これらの施設は鉱毒を中和するためのものです。

採掘終了後も坑内から流れ出る有害な水が荒金川に流出するのを防ぐため、鳥取県がこの事業を行っています。

鉱山を経営していた久原鉱業、のちの日本鉱業は荒金川下流にある院内集落に5年分の農作物を補償しただけで岩美鉱山から手を引きました。しかしその後も鉱毒は永劫に流れ出るため、鳥取県が厄介な後始末を引き継いでいるわけ。

RIMG0092.jpg中和シックナー。ここに石灰を入れて鉱毒を中和しています。

RIMG0096_2016080618590372d.jpgこれは沈殿池。シックナーに残った水の汚泥を沈殿させ、水を再度浄化する設備のようです。

RIMG0106_20160806185903a88.jpg中和施設の少し下手にある鉱滓ダム。ここから滲み出る水もシックナーに送られます。

堤体は砂防ダムと大差ありませんが水通しがありません。ここから水が越流したら大変だからです。

RIMG0127_20160806185906395.jpg県道から見た岩美鉱山。右に鉱滓ダム、奥に小さく鉱山の別れ道が見えます。

この事業に鳥取県が支出する経費は年間5億円。もちろん税金です。日鉱の後身である現ジャパンエナジーが事業費の一部を負担しているかどうかはわかりません。


テーマ:廃墟系 - ジャンル:写真


いのよしの牛スジラーメン
牛骨ラーメン界の大看板、倉吉のいのよしが見日町から引っ越したという話はだいぶ前に琴浦ラーメンコネクションから聞きこんでました。

それ以来2度倉吉に行きその都度新しい店の前を通りましたが、折り悪くいずれの時も閉まっていたので寄れずじまい。

DSC_0053.jpg先日3たび海田西町を通ると首尾よく営業中でした。

ラーメンコネクションによるとこの店は3代目。初代は三朝町の農協近くにあったそうです。

それにしても見日町の2代目店舗から大幅にアップグレード。来来亭や幸楽苑と見まごうばかりの店構えです。

DSC_0050.jpg今回頼んだのは牛スジラーメン。スープも具もウシ一色という、牛骨ファンダメンタリストにはこの上ない一品です。

店が変わってもいのよしはいのよし。ウシ感を前に出しながらも田舎臭さを排し、力感と洗練を両立したスープに歯応え抜群の縮れ麺。粋で男前なこのラーメンだけでも県境を超える価値が十分にあります。

そこに加えて柔らかく味が染み込んだスジ。よくここまで炊き込んだなぁと感心するほど。丁寧な仕込みには鳥取牛骨界を代表する実力者の自負が伺えます。

この牛スジラーメンは牛骨の大看板が生み出した傑作と言えるでしょう。2度の無駄足を埋めて余りある珠玉の逸杯でした。


テーマ:ラーメン - ジャンル:グルメ


郷緑温泉
郷緑温泉は米子道湯原ICから湯原温泉に向かう道筋から西へ逸れたところにあります。セブンイレブンがある交差点がその分かれ道。

DSC_0044.jpg道路から見た温泉の建物。目立つ看板があるので見逃す心配はありません。

この位置から見て建物の下に車が1台でも停まっていたらわっちはスルーします。なので立ち寄れるのは非常に稀。前回ここで風呂に入れたのはたぶん5年くらい前です。

DSC_0039.jpg今回は平日の朝だったこともあり車は見当たらず。

駐車場から見た郷緑温泉。豪壮な石垣と大きな破風が特徴的です。

DSC_0032.jpg温泉の玄関と石段。湯原にある温泉群でも別格のムードです。

ところでなぜ駐車場に車が見えたらスルーするかというと、ここは時間極めの貸し切り制だからです。

風呂に入れるのは1組のみ。割り当て時間は30分なので、先客が1組いた場合最長30分待たされるわけ。わっちは待つのが苦手でね…

DSC_0014.jpg浴槽は2つ。手前が源泉、奥が加熱した湯です。

源泉の温度は通年34度で、真夏の晴天だったこの日の外気とほぼ同じ。この超ぬるま湯がわっちの好みに非常に合うのです。

DSC_0015.jpg源泉側の底に見える岩の裂け目から湯が湧いています。水面に泡が浮いているところがそれ。この温泉は泉源の直上に建っているのです。

重ね重ねラッキーにもわっちがこの日の1番客だったらしく、何も浮いていないきれいな湯でした。

後の客も来なかったのでもう30分延長してトータル1時間浸かり放題に浸かった次第。当然ですがこういう贅沢が出来るのも日ごろの行いが正しければこそです。


テーマ:温泉 - ジャンル:旅行


上齋原温泉クアガーデンこのか
上齋原温泉は南を奥津温泉、北を三朝温泉に挟まれた微妙な位置にあり、わっちも20年以上前に一度泊まったことがあるだけでさっぱりご無沙汰でした。

DSC_0076.jpgこれは国民宿舎いつき。

場所は国道179号線が旧上齋原村の中心部を通る辺りから少し山側へ入ったところ。特に探さなくてもすぐ見つかります。

DSC_0062.jpg立ち寄り風呂のクアガーデンこのかは国民宿舎の後ろです。クアガーデンの入り口。

DSC_0065.jpg浴場の様子。四角いほうが熱め、丸い方は泡風呂で少し温めでした。

DSC_0070.jpg露天風呂。

フレームの左外に体感計測で40度前後の湯が落ちていて、そこから一番遠い写真奥の場所が同じく38度くらいでした。滞在時間は30分程度。


テーマ:温泉 - ジャンル:旅行


べんけいの牛骨醤油ラーメン
DSC_0059.jpg琴浦ラーメンコネクションから再びニューカマーの情報を仕入れました。

それは道の駅ポート赤碕に出来た「べんけい」というラーメン屋。以前後醍醐といううどん屋だったところがラーメン屋になったという話です。

しかし実はこの「べんけい」という店はJR倉吉駅の西にあり、赤碕に出来たのはその支店ということでした。味的にはたぶん同じだと思いますし、わっち宅からだと倉吉駅のほうが断然近いのでそっちへGO。

DSC_0058.jpg牛骨、豚骨両方あるうち選んだのは当然牛骨の醤油。他に塩もありました。

大きめのチャーシューはごく柔らかく炊かれていました。メンマも極太。薬味はネギ、タマネギ、そしてほんの少しユズを忍ばせています。

牛骨とはいいながらウシ感は少し控えめ。むしろ和風で丸みのあるスープでした。それを物語るのがカウンターに並べられた瓶入りの乾物類。かなり凝った仕込みをしているようです。

わっちはストレートアヘッドにウシを主張するタイプが好みですが、この店のように独自の工夫で牛骨の領域を広げる取り組みは歓迎したいです。それにしても倉吉市内にラーメン屋が相当に増えてきました。


テーマ:ラーメン - ジャンル:グルメ


らぁめん緑屋
DSC_1079.jpgらぁめん緑屋は以前当ブログに登場したひさ屋の近く、岡山県赤磐市の市役所前にあるラーメン屋です。広い範囲に広告看板を出していて、店から山陽道のインター1つ分離れたわっちの学区内にも立っています。

宣伝の効果か店の実力か、昼の1時を過ぎても駐車場が開いた端から次の車が入るほど。人気は上々のようです。

DSC_1075.jpgこれはベーシックな「らぁめん」。豚骨醤油らしいスープと中細の麺。葱が多めなのがうれしいところ。

豚骨特有の臭みが抑えられ、フツーの醤油ラーメンとして通用する味。ひさ屋に比べると塩気が強いようでした。

赤磐市の旧山陽町域を貫流する砂川を挟んで対峙するこれら2軒のラーメン屋。互いに切磋琢磨しているようでわっちが見たところ味は互角。どちらに入っても後悔することはないと思います。


テーマ:ラーメン - ジャンル:グルメ


ハローズ旧伊勢丘店
ハローズというのは広島県福山市に本店があるスーパーマーケットチェーンです。

今や岡山県の早島町に巨大な流通センターを構えるほどに成長し、中国地方東南部に覇を唱えつつあるハローズの1号店は福山の伊勢丘というところにありました。

現在のハローズ伊勢丘店は広い敷地に巨大な店舗を構えて盛大に営業中です。しかし驚いたことに旧店舗は取り壊されずそのまま残っています。

DSC_1064.jpgこれがハローズの出発点。伊勢丘交番の裏手です。

岡山の大黒天物産も同じように旧店舗をそのまま残しています。どういう理由でかはわかりませんが、どちらも記念に残すというより解体費用を出したくないからでは…と想像しています。

何しろ岡山にしろ福山にしろ値段に非常にうるさい土地柄なので、売値を1円でも安うするのに解体費なんぞ出しとる余裕ねーわ!それより出店出店…てとこかなと。

DSC_1065.jpg旧店舗のアップ。規模的には昭和時代の郊外によく見られた、典型的な田舎のスーパーマーケットです。

同じような規模でスタートして、何十年たっても構えが変わらないスーパーもあればハローズのように隣県を制圧するほど成長する店もあり。その差はどこから来るのか。

何のビジネスであれ成功の鍵は己の適性に早く気づく力、実行力、自己アピール力だろう…ということを以前別館の読書感想文で述べました。ハローズ創業者(か中興の祖)の場合もたぶん当たっていると思います。

DSC_1069.jpg奥に見える巨大な建物が現在のハローズ伊勢丘店。

手前は一昨年の暮れに出来たエブリイという食品スーパー。同じ福山に本社があるライバル店です。

わざわざハローズの真横を選んで店を出すところに福山の仁義なきスーパー事情が見て取れます。間に挟まっているのはユーホーという広島のホームセンターチェーンです。

じっさい福山市内は食品スーパーとドラッグストアとホムセンと飲食店(特にラーメンと中華と焼肉)が至るところにあり、非常に生活感あふれる都市景観を作り出しています。

ちなみにエブリイは岡山市北区北部のわっち宅近くにあるイズミヤが閉店した跡へ居抜きで出店することが決定しています。

ハローズはじめ食品スーパーが既に4つもある当学区から衣料品や電気製品、書籍(文化系)を扱う貴重な店が消え、食品スーパー(生活系)がまた一つ増えることを歓迎する声は今のところ皆無です。しかしこれはエブリイではなくイズミヤの責に帰すべきことでしょう。


テーマ:廃墟系 - ジャンル:写真


くにひろ屋の洋酒ケーキ
広島県の上下は石州街道の宿場町です。そこに洋酒ケーキというありのままな名前のお菓子があることは何かで読んで知ってました。

RIMG0684.jpg上下まで行かなくても広島県内に広く流通していて、岡山からだと福山市まで行けばスーパーで簡単に買うことができます。

分類としてはサヴァランに相当するでしょう。しかし見た目は全く飾り気がありません。厚めに切ったカステラ同様。

ところが小袋から出して手に取ると指にベットリとシロップが付きます。ブランデーシロップをズクズクに滲み込ませたウルトラリッチな贅沢さ。

型くずれする一歩手前までシロップが滲みているので焼き菓子なのにパサパサ感は一切なし。そのシロップにはブランデーとラムがたっぷり。一切れだけでも少し顔が上気するほどです。

素朴な見た目と使い惜しみをしない誠実さ。このケーキは日本の田舎に帰化した西洋菓子として、あるべき姿を体現した逸品と言えるでしょう。


テーマ:おやつ - ジャンル:グルメ


新見千屋温泉いぶきの里
岡山県内の温泉でまだ行ったことがなかった新見千屋温泉。今日ついに立ち寄ることができました。

DSC_1048.jpg場所は国道180号線明地トンネルの少し手前。

米子方面に行くには高速を通るし根雨や生山へは国道181号四十曲峠経由のほうがウチから近いし、強いて国道で明地峠越えをする理由が見当たらず…というのが後回しになった理由。

DSC_1046.jpgしかし本日は島根県安来市の旧伯太町域へ行くためこの道を通りがかったのを幸い、昼前にもかかわらず遅めの朝風呂としゃれ込んだ次第。

温泉全景。ほぼ無人の山中にある豪華なレジャー施設です。すぐ脇にはスキー場もあり。

DSC_1025.jpgエントランスホール。土産物売り場やゲームコーナー。さらに漫画図書室やソフトクリームコーナーもありました。

レストランでは銘柄牛の地元特産千屋牛ステーキを出しています。正価6700円也。

DSC_1031.jpg風呂の様子。窓の向こうに露天風呂が見えます。

浴槽は低温、中温、高温の3種類があって今見えているのは中温風呂。湯温は42度だそうです。

DSC_1038.jpg真ん中にジャグジー、その奥に低温風呂が見えます。湯温は40度。

ぬるま湯に長居するのが好きなわっち的には35度くらいが低温というべきで、この風呂でも30分コースの長湯には少々不向きでした。

DSC_1034.jpg露天風呂。屋根が架かっているので本降りの雨でも浸かれます。

辿り着くまでは屋根なしで濡れますがどうせ湯に浸かるんですから。

DSC_1036.jpg露天風呂からの眺め。この温泉はヌルッとしたアルカリ泉です。

雨の平日にも関わらず客の入りはそこそこありました。地元利用はもとより遠方から訪ねる人が多いようです。

湯原温泉を上回るすべすべ感ですし、業務用大型扇風機を備えた脱衣場や洗面所も高ポイント。もし車で1時間くらいの距離だったら通ってもいいくらいの非常に快適な温泉施設でした。

DSC_1051.jpgもちろん明地峠まで来たからには鳥取県側に下って根雨のたたらやへ。

これはおろしそば。いつもながら細打ちで歯応えある極上の蕎麦です。

平日だというのに朝っぱらから温泉に浸かって昼飯は旨い蕎麦。バチあたりにも程があるわ!

根が勤勉なわっちはもちろん罪滅ぼしとして安来市の旧伯太町域で水力けものみちの取材に汗を流してきました。


テーマ:温泉 - ジャンル:旅行